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映画 『籠の中の乙女』


 

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原題「KYNODONTAS」
英題「DOGTOOTH」
邦題「籠の中の乙女」
監督:ヨルゴス・ランティモス
制作国:ギリシャ

<あらすじ>
『 今日覚えるのは次の単語です。

「海」 「高速道路」 「遠足」 「カービン銃」

「海」は革張りのチェアのことです。
例文:立ってないで海に座ってゆっくり話しましょう。

「高速道路」はとても強い風のこと。
「遠足」は固い建築素材のことで、建物の床に使われます。
例文:シャンデリアが天井から落ちてきたが床は傷ひとつつかなかった。
100%遠足で出来ているから。

「カービン銃」はきれいな白い鳥のことです・・・・ 』

カセットテープから流れる女性の声を聞く一人の息子と二人の娘。
彼らは両親の方針により外の世界への接触を一切断たれ
今まで家の敷地を出たことがない。

そんな彼らの生活の中に、両親が年頃の息子にあてがうための
売春婦が入り込んできたことから、少しずつ歯車が狂い始める・・・



長男、長女、次女とみんな20歳前後といった年頃なのですが
成長過程の中で受けてきた教育は、あらすじの内容のように
めちゃくちゃで、さらにテレビはあるけどホームビデオ鑑賞専用、
音楽は父親の許したものだけ、ラジオや電話はなし、父母以外の
人間との接触もなし、と徹底して外の世界からの刺激が断たれているので
恐ろしく純粋培養というか、精神的な成長が8歳程度で止まっています。
小さい嘘はつくけどお父さん、お母さんの言うことは絶対で
家の外に出たら怖い化け物が出てきて殺される、と本気で信じています。
長男なんか売春婦あてがわれる年だっていうのに、怖いことがあると
父母のベッドにもぐりこむような幼さです。

そして犬歯が抜けたら独り立ちして家を出て外の世界を見ることが出来る、
という両親の言葉も。
ちなみに家の外に出て行けるのは、車に乗ることが出来る父親だけです。
車で出て行かないと化け物に襲われちゃうからね。

そもそもなんでそんなのに売春婦なんだ?っていうのが
日本人の感覚ではわからない部分でもあるのですが
この長男の相手をしている女性が、長女に映画のビデオを渡してしまった
ことから少しずつそれまで両親が築いてきたことが崩れ始めます。

初めて見る映像は、長女の外の世界への好奇心を否が応にも
膨らませ、父親の厳しい折檻でも打ち消すことが出来ません。
そして精神年齢8歳の少女が考え出した方法とは・・・

全体の内容としてはすごいシュールだし両親の考え方もマジキチ部類
なんですけど、子供を育てる過程に必要なものを今一度考えさせられるというか。
長女がなんのビデオを見たのか一目瞭然でわかるシーンとか
言葉の意味を変えて教えたことが裏目に出るシーンとか、小技で笑わせて
貰える場面も少なからずあります(笑)
っていうか、ヒット作の映画って誰が見てもわかるシーンが必ずあるんだね。
なんかそこに感心しちゃったな。






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tag : KYNODONTAS DOGTOOTH 籠の中の乙女 ギリシャ映画 ヨルゴス・ランティモス

コメント

Secret

あらすじがシュール過ぎて、2回読みました笑。純粋培養で育ってきて、初めて見た映画はきっと衝撃的だったんでしょうねー!

>Amakieさん

たしかに高速道路とか遠足の意味をそのまま教えたら
外の世界への話に繋がっちゃいますもんね。
敷地の門の外にはたしか「猫」という怖い化け物もいます(笑)

中身が子供だから、ビデオで聞いた台詞をそのまま真似しちゃうんですよね。
それで父親が「こいつ、見やがったな?」って気づいてすべてばれます(笑)